チェンブラ渓谷 (Val di Cembra) は ドロミティ山脈と隣接した山岳地帯でブドウ作りにもってこいの土壌に恵まれ昔からワインの生産地として知られています。この渓谷の風土は白ブドウのミュラー・トゥルガウ、シャルドネ、ゲヴュルツトラミネールと赤ブドウのピノ・ノワールの栽培に非常に適しています。ドロミティ山脈に囲まれた中で家族経営のヴィッラ・コリニオーレ社は1960年から大変評価の高いトレンティーノ州独特のブドウ品種を扱ってきました。

ブドウ園は海抜400-900メートルにあり25度以上の急な斜面では困難を強いられる為「英雄のブドウ作り」（伊　Eroica）と讃えられているほどです。険しい山に囲まれた地域で、テラツッアメンティという狭い棚田のような畑では機械作業は不可能ですべて丁寧に手作業で行われています。平地栽培よりも高い技術力と手間が必要とされています。

生産地：トレント県、トレンティーノ・アルト・アディジェ州
ビンテージ ： 2021年
ブドウ品種：ゲヴュルツトラミネール 100％
タイプ：白ワイン、辛口、フルーティ
熟成：8ヵ月ステンレスタンク
アルコール度数： 14％
 

ゲヴュルツトラミネールから造られたワインは、ライチなどトロピカルフルーツの香りがすると言われますが、このブドウ自体が、ゲヴュルツトラミネールとわかるほどの個性的な香りがします。特に甘くはありませんが、柔らかく、そして非常に持続的な香りです。

寿司、刺身、スパイシーな料理との相性が素晴らしいです。