ピノ・グリージョ ・ピエトラモンティス DOC − ヴィッラ・コリニオーレ社
チェンブラ渓谷は ドロミテ山脈と隣接した山岳地帯でブドウ作りにもってこいの土壌に恵まれ昔からワインの生産地として知られています。この渓谷の風土は白ブドウのミュラー・トゥルガウ、シャルドネ、ゲヴュルツトラミネールと赤ブドウのピノ・ノワールの栽培に非常に適しています。
ブドウ園は海抜400-900メートルにあり25度以上の急な斜面での農作業は困難を強いられる為「英雄のブドウ作り」と讃えられているほどです。険しい山に囲まれた地域で、テラツッアメンティという狭い棚田のような畑では機械作業は不可能ですべて丁寧に手作業で行われています。平地栽培よりも高い技術力と手間が必要とされています。
ドロミテ山脈に囲まれた中で家族経営のヴィッラ・コリニオーレ社は1960年から大変評価の高いトレンティーノ州独特のブドウ品種を扱ってきました。土着品種であるテロルデゴ種以外にラグレイン種、ミュラー・トゥルガウ種、ピノ・グリ種とシャルドネ種を使いワインを生産しています。
ピノ・グリージョは フランス・ブルゴーニュ地方の原産種ピノ・ノワールの遺伝子変異であろうと言われています。「グリージョ」とはフランス語で「灰色」を意味し、その名の通り、果皮はグレーがかったピンク色をしています。元はブルゴーニュ地方やシャンパーニュ地方で栽培されていました。現在では世界で増大している需要に応えるために様々な地域で生産されています。生産地により味の特徴が変わります。例えば気候が厳しいところでは、フルボディ・ワインとなり、温度変化激しい地域ではフルーティーになります。
トレンティーノ・ピノ・グリージョ DOC はトレンティーノ・アルト・アディジェ地方の DOC ワインとして認定されています(DOC とはDenominazione di Origine Controllata デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ 統制原産地呼称ワインの略。すべての生産過程において規定された必要条件を満たしているかどうかの審査に通ったワインのことである)。
トレンティーノ・ピノ・グリージョ DOC の特徴は緑色がかった麦わら色。繊細で非常に濃厚 な香りはアカシアの花から、メロン、パイナップル、洋ナシへと様々なフローラル・ フルーティーな香りを思い 起こさせます。
生産地:トレント県、トレンティーノ・アルト・アディジェ州
ビンテージ : 2022年
ブドウ品種:ピノ・グリージョ 100%
タイプ:白ワイン、辛口
熟成:3ヵ月ステンレスタンク、2ヶ月瓶内熟製
アルコール度:13%
ヴィッラ・コリニオーレ社の丁寧な手摘みによる収穫が商品の高い品質を支えています。ステインレス・タンクと樽で熟成させたぶどうを混ぜることで、綺麗な麦わら色の⾮常に完成度の⾼いワインに仕上がります。
香りは繊細、フルーティでミネラル感があります。ビロードのような柔らかな 口当たりとフルーティな味わいが持続する 辛口です。このワインの用途は広く、食前酒として、 又は グラタン、ポルチーニ・キノコのタリアテッレに、メインの白身の肉や焼き魚等に最適です。
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