セレネッラ・グレコ・マテーラ DOP − ディターラント社
南イタリアのバジリカータ州は起伏の激しい地形で沿岸も山がちな内陸部も典型的な地中海気候で暑く乾燥している。この地にディターラント社がバジリカータ州ならではのブドウ品種(グレコ、プリミティーヴォ等)を栽培している。ディターラント社はイタリアの中でも最も小さいバジリカータ州を深く愛しその土地ならではの農作物を生産。家族経営でありながら自国のみならず世界に発信している会社である。
グレコという品種はすべての名前に“グレコ”が付く品種と同様、ほぼギリシャに起源を持つブドウである。紀元前8世紀にエーゲ海に起きた農業危機により、ギリシャ人の一部が海を渡って移民せねばならなくなった。これらの移民たちのうちに幾人かが持ち込んだブドウの種や苗が、イタリア品種の中で最も重要な品種たちの祖先となった。ブドウ学的に大きな混乱を招くことになるが、“ギリシャワイン”の優位性に皆が声高らかに賛同し、どんな品質の際立った地元品種をも“グレコ”と名乗るようになったのである。
グレコには二つの品種があり、ひとつは“グレコビアンコ”というカラブリア品種でカラブリアのイオニア海岸沿岸のビアンコ村から名前がとられた。もうひとつは“グレコ”である。両者ともに南イタリアの白の中で優れた品種である。
生産地:マテーラ県、バシリカータ州
ビンテージ : 2021年
ブドウ品種:グレコ 100%
タイプ:白ワイン、辛口
熟成:6ヶ月ステンレスタンク
アルコール度数:13%
最⾼品質のグレコビアンコの厳正な醸造。緑がかった⻨わら⾊、⽩い果実のフローラルな⾹り。豊かな果⾁、柔らかでアロマティックな余韻。